強風域に余裕で入っている強風の中、その灰色の建物は、ふきすさぶサトウキビの中に、唐突にそびえ立っていた。
第一印象は、「ん、ラブホ…?」

風景とのあまりの違和感に、思わず入ってしまいたくなる。
入ると何かが起こりそうで、そして何も起こらなかった場所でした。

楽しそうなイベントは台風ですべて中止。
だからかもしれないけれど、生暖かい台風の風の中、ドイツ村は寒かった…

売店でドイツビールなどを飲むものの、灰色の景色の中テンションは上がるはずもなく、沖縄だからってパレオや水着や日焼け止めも売っているって、それってどーなのよ!?と思いました。ドイツのつもりなんだろう?

しけた気分のまま、退散。
帰り、記念碑を読み、ドイツ村ができた由来をやっと知る。

昔上野村近海でドイツ船が座礁。
海況が悪く危険な中、上野村の漁師達は、命を賭けてドイツの船員を救助。
陸に残った者も一晩中松明を掲げ、救助を待つ人を勇気付けたとのこと。
そのことに感謝をし、ドイツ首相(だったかな)が離島の上野村を訪問したそうな。

感動的ではないか…

そいったことをもう少し生かしたつくりにはできなかったのかねーと偉そうに思った
まきぞうでした。

その後宮古島で結婚パーティを開催するにあたり、インターネットで検索してみたところ、上野村が宮古島の結婚式の人気会場であることが判明。
びっくりして写真を見たら、重厚な雰囲気と南国の青空とクラシックなドレスの花嫁が、とっても素敵だったのでした。

海も陸もおんなじ。
その時の環境が印象を左右するものなのですね。

皆様が宮古島を訪れるときは、良い環境であることをお祈りいたします。
上野ドイツ文化村♪